学校で「茶髪はダメ」「化粧は薄めに」「地毛証明を出せ」…! “人を見た目で判断するな”と教える教師たちの「決定的矛盾」
教育の現場では、いきすぎた頭髪指導や、下着の色のチェックなどの「ブラック校則」が社会問題になっている。一方、教員養成の現場はどうだろう。教育哲学者・苫野一徳氏は、全国の教育学部の教育実習の手引きには、大学によっては「教師らしい髪型や服装やしゃべり方をせよ」「髪が少しでも茶色がかっていたらダメ、化粧は薄め、アクセサリーはダメ」などの厳しい規定があると指摘する。“教師の仮面”を無理にかぶらせるかのような、教員養成の実態とは? 学校教育の旗振り役・工藤勇一校長(現・横浜創英中高校長)と苫野氏が教育の未来を語り合った書籍『子どもたちに民主主義を教えよう』(あさま社)から抜粋する。