学歴偏重の会社で、受け入れてもらえなかった「高卒のわが父」の悲哀
現役証券マンにして作家の町田哲也氏が、実体験をもとにつづるノンフィクション・ノベル『家族をさがす旅』。一時は生死をさまよい、入院中の78歳の父。彼は1960年代の岩波映画でカメラマンとして働いていたことを、ひそかに誇りにしていた。「ぼく」は、かつての同僚に父の過去を訊いて回るが、父のことを覚えている人はいなかった。その背景には、高卒の父が当時の岩波映画に馴染めなかったことが関係していたようだ。
現役証券マンにして作家の町田哲也氏が、実体験をもとにつづるノンフィクション・ノベル『家族をさがす旅』。一時は生死をさまよい、入院中の78歳の父。彼は1960年代の岩波映画でカメラマンとして働いていたことを、ひそかに誇りにしていた。「ぼく」は、かつての同僚に父の過去を訊いて回るが、父のことを覚えている人はいなかった。その背景には、高卒の父が当時の岩波映画に馴染めなかったことが関係していたようだ。