9/11を経験したミレニアル世代の僕が原爆投下を正当化してきた理由
1945年8月6日広島に、そして8月9日に長崎に原子爆弾が投下された。74年経つ今も、その傷跡は大きく残る。『戦争の記憶 コロンビア大学特別講義―学生との対話―』には、日本近現代史を専門とする米コロンビア大学のキャロル・グラック教授がコロンビア大学で多様な学生たちと「戦争の記憶」について対話をした全4回の講義を収録されている。アメリカ人学生スペンサー・コーヘン氏は、この対話に参加した1人だ。コーヘン氏は、「原爆投下は正しかった」と考えていた。しかしこの対話を通して、自身がそれまで抱いていた原爆への意識が、大きく変化したという。