「ティール組織」の1つのアプローチとして、1000社以上で実践されている新しい組織デザインの手法「ホラクラシー」。本連載では、「ホラクラシー」の開発者の一人であるブライアン・ロバートソン氏の著書『[新訳]HOLACRACY(ホラクラシー)――人と組織の創造性がめぐりだすチームデザイン』(監訳:吉原史郎、訳:瀧下哉代/英治出版)の一部を抜粋・再編集してお届けする。前編では、アパレル関連の通販事業で名を馳せる米国ザッポス創業者のトニー・シェイ氏と著者との運命的な出会いのエピソードから、ホラクラシーが生み出す価値をひも解いた。後編となる本稿では、社員1500名(2013年当時)の大企業であるザッポスが、いかにしてホラクラシーを導入し、どのような果実を得ることができたのかを見ていこう。