エネルギーや原材料をはじめとした物価高騰を受け、企業間取引のプライシング(価格設定)に注目が集まっている。どうすれば自社の商品やサービスを「買い叩かれない」で、「きちんと利益を出す」ことができるのか。本連載では、日本企業が陥りがちなケースを分析しつつ、12業界にわたる成功事例や値上げ交渉の秘訣など、B2Bプライシングのノウハウを専門家が一挙公開した『プライシング 戦略×交渉術――実践・B2Bの値決め手法』(下寛和著/日経BP)から内容の一部を抜粋・再編集。
第5回では、分娩代100万円を超える産婦人科と提携し、生まれたばかりの赤ちゃんに肌着などをプレゼントする高級子供服ブランド・ミキハウスの取り組みを紹介。ファンづくりを通したブランドの浸透や、優秀な人材確保を図る同社の経営戦略を解説する。