【書評】『不平等論 格差は悪なのか?』
著者は道徳哲学を専門とするプリンストン大学名誉教授。平等主義が社会をよりよい方向に是正してきたことを認めつつ、教条的な平等主義は、人間にとって極めて危険であると主張する。平等や不平等を言い立てるのは他人と自分を比較する行為であり、それによって自分を引き上げたり、他人を引きずり下ろしたりするのは道徳的とはいえないからだ。
著者は道徳哲学を専門とするプリンストン大学名誉教授。平等主義が社会をよりよい方向に是正してきたことを認めつつ、教条的な平等主義は、人間にとって極めて危険であると主張する。平等や不平等を言い立てるのは他人と自分を比較する行為であり、それによって自分を引き上げたり、他人を引きずり下ろしたりするのは道徳的とはいえないからだ。